1ニッケルチタンファイル(汚れを取る器具)
根の中の汚れを取る器具を「ファイル」といいます。歯の根は曲がっていることが多く、柔軟性の高いニッケルチタン製のファイルは根のカーブに沿って進みやすく、感染した部分に届きやすいのが特長です。
保険診療ステンレス製
こんなお悩みはありませんか
歯がズキズキ痛む、根の先が腫れた、以前治療した歯がまた痛む。歯の神経(歯髄)まで進んだむし歯や、根の先の感染には「根管治療」が必要です。当院では、マイクロスコープと歯科用CTを用いて、保険診療・自費診療のどちらにも対応しています。
歯の内部には「歯髄(しずい)」と呼ばれる神経と血管が通っています。むし歯が深くまで進んで歯髄に細菌が感染したり、以前に神経を取った歯の根の先に膿がたまったりすると、歯の根の中(根管)から感染した組織を取り除き、洗浄・消毒して薬剤で密封する治療が必要になります。これが根管治療です。
次のような状態のときに根管治療を検討します
歯の神経は1本の管ではなく、細かく枝分かれした非常に複雑な形をしています。根管治療で感染した部分を取り残すと、そこが細菌のえさになり、再び炎症や膿の原因になります。感染した部分をできるだけ取り切ることが、根管治療では大切です。
ROOT CANAL TREATMENT
根管治療の流れ ― 5つの工程
01
感染部分の除去
むし歯や感染した部分を取り除き、根管の入り口を確認します。
02
根の中の清掃
専用の細い器具(ファイル)で根の中の感染した組織を取り除き、洗浄・消毒します。汚れが取り切れるまで繰り返します。
03
根管の拡大・形成
薬剤を入れやすいように根管の形を整えます。
04
薬剤で密封
根の中に薬剤を詰めて密封し、細菌が再び入らないようにします(根管充填)。
05
土台・被せ物
歯の土台を作り、仮歯で経過を見たうえで最終の被せ物を装着します。
自費の精密根管治療は、1回90分の治療を1〜3回行って根管治療を終え、その後に土台・仮歯・最終の被せ物へ進みます。保険診療は、歯の状態や経過により回数が変わります。
※仮歯または最終の被せ物を装着した後に症状が出た場合は、歯根端切除・意図的再植などの外科的歯内療法に移行することがあります。
根管治療の結果は、どの器具と材料を使い、どこまで見て治療するかに関わります。当院では、次の4つを組み合わせて治療にあたっています。
根の中の汚れを取る器具を「ファイル」といいます。歯の根は曲がっていることが多く、柔軟性の高いニッケルチタン製のファイルは根のカーブに沿って進みやすく、感染した部分に届きやすいのが特長です。
保険診療ステンレス製
肉眼では見えない根の中を、13倍・21.3倍といった倍率に拡大して治療します。細かい汚れや見落としやすい根管の入り口を確認しながら取り除くことができます。当院ではマイクロスコープを常設しています。
保険診療歯の部位によっては
根の中をきれいにした後に密封する薬剤です。バイオセラミック系のシーラーは流動性が高く、細かい部分まで浸透して細菌の侵入を防ぎます。
保険診療保険で認められた
通常のレントゲンは平面の写真ですが、歯科用CTでは根の本数・形・根の先の病変を立体的に調べることができます。見えていなかった根管や病変の広がりを把握したうえで治療計画を立てます。
保険診療歯の部位によっては
このほか、治療中に唾液の細菌が根の中に入らないよう、治療する歯をゴム製のシートで隔離するラバーダム、根の長さを数値で確認する根管長測定器を用いて治療を行います。
ラバーダム
治療する歯をゴム製のシートで隔離し、唾液の細菌が根の中に入らないようにします。
根管長測定器
根の長さを数値で確認しながら、必要なところまで器具を届かせます。
YAGレーザー
歯科用のレーザーです。根の中や歯ぐきの処置で、必要に応じて補助的に使用します。
ラバーダム・根管長測定器はイメージ図です。
当院では、保険診療の根管治療と、自費の精密根管治療のどちらにも対応しています。患者さんのご希望に沿って治療を進めますので、カウンセリングで違いを聞いてからお決めください。
肉眼では見えない根の中を拡大して治療します。自費診療では診断から治療まで、保険診療でも部位により根管充填時に使用します。
根の本数・形・病変の広がりを3次元で確認してから治療計画を立てます。「抜歯」と診断された歯についてのご相談にも対応します。
患者さんのご希望に沿って選べます。違いはカウンセリングで丁寧にご説明します。
院内に歯科技工士が在籍し、根管治療後の被せ物の製作・調整に歯科医師と連携して対応します。
カウンセリングルーム3室を備え、「保険と自費どちらがいいか」「本当に抜くしかないのか」といったご相談も歓迎です。治療への不安が強い方には静脈内鎮静法(自費・点滴でうとうとした状態にする方法)も併用できます。
※保険診療では、使用できる器具・材料・時間に制限があります。自費診療と保険診療で、使える器具・材料が異なる点が結果の違いにつながります。どちらの治療でも、成功率は100%ではありません。
深いむし歯で「神経を取る必要がある」と言われた方/根の先が腫れて痛む方
まずレントゲン(必要に応じてCT)で歯の状態を確認し、保険診療と自費の精密根管治療の違い・費用・回数をカウンセリングでご説明します。ご希望に沿ってどちらかをお選びいただき、治療を始めます。
むし歯が神経の近くまで進んでいても、神経がまだ生きていて条件が合う場合には、神経を取らずに残す「歯髄温存療法」(自費・33,000円税込)を検討できることがあります。処置は1回で、その後数か月の経過観察で神経の状態を確認します。神経の炎症が治まらない場合は、後日あらためて根管治療が必要になることがあります。適応かどうかは診査のうえご説明します。
自費の精密根管治療: 55,000〜110,000円(税込・歯の部位による) 保険診療も対応しています
過去に根管治療をした歯に、再び痛み・腫れ・膿が出ている方/被せ物の下で感染が進んでいると言われた方
一度治療した歯の再治療は、取り残した感染部分や、見つかっていなかった根管が原因になっていることがあります。歯科用CTで根の状態を立体的に確認し、マイクロスコープで根の中を拡大しながら、感染源を取り除きます。
根の中で器具が折れている場合: 以前の治療で使われたファイルの先が根の中に残っていることがあります。マイクロスコープを使って除去を試み、除去が難しい場合はマイクロスコープで根の中の清掃を行ってフタをし、経過を見ます。徹底的に清掃できれば、器具が残っていても再治療の可能性を下げられることがありますが、症状が出た場合は再び治療が必要になります。状況はその都度ご説明します。
自費の精密根管治療(再治療も同額): 55,000〜110,000円(税込・歯の部位による)
根の先の病変が大きい・通常の根管治療では治らないと言われた方(他院での診断のご相談も承ります)
歯科用CTとマイクロスコープで精密に診査すると、残せる可能性が見つかることがあります。歯の頭の側からの根管治療で治らない場合には、次のような外科的歯内療法を検討できることがあります。
SAVE THE NATURAL TOOTH
抜歯と診断された歯を、
残せる可能性を探る
CTで精査し、適応があれば外科的歯内療法を検討できる場合があります
歯ぐきを開き、根の先の感染部分と膿の袋を取り除いて、根の先を密封します。
歯をいったん抜いて、口の外で根の先を処置してから元の位置に戻します。
残せない歯を抜いた場所に、ご自身の別の歯(親知らずなど)を移植します(条件による)。
外科処置は局所麻酔で行い、処置は1回で、その後に抜糸と経過観察の来院があります。術後に腫れ・痛み・出血が出ることがあり、治癒しない場合は抜歯になります。一方で、根が割れている場合(歯根破折)や外科処置の適応でない場合は、歯を残すことが難しく抜歯になります。まず診査のうえ、残せる見込みと選択肢を正直にお伝えします。
外科的歯内療法(自費): 各100,000円(税込) 歯根端切除・意図的再植・歯牙移植
根管治療は、院長による診査・診断とマイクロスコープを用いた治療、その後の土台・被せ物の製作を歯科医師と院内の歯科技工士が連携して進めます。
DENTIST
経歴
「歯を残せる可能性を、きちんと調べてからお伝えしたい」という考えで、マイクロスコープと歯科用CTを用いた根管治療に取り組んでいます。
DENTAL TECHNICIAN
根管治療の後に必要な土台や被せ物は、院内の歯科技工士が歯科医師と連携して製作・調整に対応します。噛み合わせや見た目のご要望も、院内でやり取りしながら進められます。
| 治療 | 対象・内容 | 費用(税込) |
|---|---|---|
| 歯髄温存療法 | 神経を取らずに残す治療(条件による) | 33,000円 |
| 精密根管治療 | 前歯 | 55,000円 |
| 小臼歯(前から4〜5番目の歯) | 77,000円 | |
| 大臼歯(奥歯) | 110,000円 | |
| 歯根端切除 | 外科的歯内療法 | 100,000円 |
| 意図的再植 | 外科的歯内療法 | 100,000円 |
| 歯牙移植 | 条件による | 100,000円 |
| 静脈内鎮静法 | 治療への不安が強い方に併用(希望制) | 55,000円麻酔を担当する医師が実施する場合 110,000円 |
※自費診療は公的医療保険が適用されません。表示は税込です。根管治療の後に必要な土台・被せ物の費用は別途かかります(例: ジルコニアクラウン 74,800円・税込)。自費の根管治療を選ばれた場合、その歯のその後の土台・被せ物も自費になります(混合診療ができないため)。
※割引・キャンペーン価格の設定はありません。治療開始後に患者さんのご都合で治療を中断・中止された場合、治療費の返金はできません。
保険診療の根管治療の費用は、負担割合・歯の状態・回数により異なります。歯の部位によっては、保険でも次の項目が加わることがあります。
| 項目 | 費用の目安(3割負担) |
|---|---|
| 歯科用CT撮影(部位による) | 約3,500円 |
| マイクロスコープを用いた根管充填(部位による) | 約2,000円 |
※金額は3割負担の方の目安で、負担割合(1割・2割)により異なります。初診料・検査料・処置料などが別途かかります。詳しい金額はご相談時にご案内します。
治療中は局所麻酔を行うため、強い痛みを感じることは少ないです。治療後は一時的に痛みや違和感が出ることがありますが、通常は数日から1週間ほどで落ち着いていきます。症状によっては鎮痛剤や抗生剤を処方します。治療への不安が強い方には、カウンセリングで手順を丁寧にご説明したうえで、静脈内鎮静法(点滴でうとうとした状態にする方法・自費)を併用することもできます。
自費の精密根管治療は、前歯55,000円・小臼歯77,000円・大臼歯110,000円(いずれも税込)です。根管治療の後に必要な土台と被せ物の費用は別途かかり、自費の根管治療を選ばれた場合は土台・被せ物も自費になります(例: ジルコニアクラウン74,800円・税込)。保険診療の根管治療も行っており、費用は負担割合や回数により異なります。歯の部位によっては、保険でもCT撮影(3割負担で約3,500円)やマイクロスコープを使った根管充填(3割負担で約2,000円)が加わることがあります。
自費の精密根管治療では、1回90分の治療を1〜3回行って根管治療を終えます。その後、歯の土台を作り、仮歯を装着して経過を見て、問題がないことを確認してから最終の被せ物を装着します。保険診療の場合は、使える器具・材料・時間に制限があるため、歯の状態や経過により回数が変わります。どちらの場合も、治療の途中で通院をやめてしまうと再び感染が広がるおそれがあるため、最後まで通っていただくことが大切です。
患者さんのご希望に沿ってお選びいただけます。違いは、使える器具・材料と時間です。自費の精密根管治療では、すべての歯に対して歯科用CTとマイクロスコープで診断し、柔軟性の高いニッケルチタンファイルで感染源を取り除き、バイオセラミックシーラーで密封します。1回の治療時間を長く取ることで回数を減らします。保険診療では器具・材料・時間に制限がありますが、歯の部位によってはCTやマイクロスコープを使えるようになっています。なお、自費を選ばれた場合、その歯のその後の土台・被せ物も自費になります(混合診療ができないため)。カウンセリングで両方の違いをご説明しますので、ご相談のうえお決めください。
確実に残せるとは言えませんが、歯科用CTとマイクロスコープで精密に診査すると、残せる可能性が見つかることがあります。通常の根管治療で治らない場合には、歯ぐきを開いて根の先の感染部分を取り除く「歯根端切除」や、いったん歯を抜いて処置してから元に戻す「意図的再植」といった外科的な方法を検討できることがあります。一方で、根が割れている場合や外科処置の適応でない場合は、歯を残すことが難しく抜歯になります。まずは診査のうえ、残せる見込みと選択肢を正直にご説明します。
| 月〜金 | 土 | 日・祝 | |
|---|---|---|---|
| 午前 | 9:00〜13:00 | 9:00〜13:00 | 休診 |
| 午後 | 14:00〜17:00 | 14:00〜16:30 |
「保険と自費のどちらがいいか分からない」「本当に抜くしかないのか聞きたい」という段階でも大丈夫です。
診査のうえ、残せる見込みと選択肢を正直にお伝えします。
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